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写研書体とデジタルフォント

 書体とは本来、同じような形状をもつ文字の集まり(例えば「石井中明朝体」や「新ゴB」など)のことを言います。また、写植の代名詞である書体メーカー「写研」は書体をCIDフォントとしてデジタル化しており、もはや世の中の汎用的に扱える書体は、ほぼデジタル化されているといっても過言ではありません。しかし、写研書体とその他のメーカーの書体の大きな差は、書体を扱えるプラットフォームにあります。
  両者の差別化をはかる意味で、当サイトでは写研の書体を「写研書体」、その他のメーカーの書体を「デジタルフォント」と表記します。

マンガの文字

 マンガの中で、普通の会話などの基本となるセリフには、「ゴシックアンチ」もしくは「アンチゴシック」と言いならわされている書体を使用するのが一般的です。これは、漢字部分を太ゴシック、かな部分をアンチック体にした書体です。
  例えば弊社では、写研書体の場合には「石井太ゴシック」と「中見出しアンチック」の組み合わせ、デジタルフォントの場合にはモリサワの「太ゴB101」と「アンチM」の組み合わせを使用しています。

 他に、よく出てくる形式で、モノローグ(独白)がありますが、写研書体の場合は「ナールD」や「石井太明朝」など、デジタルフォントの場合は「スーラDB」などを使用しています。使用する書体は雑誌によってちがうので、ちょっと気をつけてマンガを読んでみてはいかがでしょうか。

 うれしいとき、びっくりしたとき、怖い話をしているとき、電話しているときなど、シーンによって書体を変えることで効果を増幅する。マンガに限ったことではありませんが、書体にはそんな力があります。

デジタルフォントのフォーマット

 書体をフォントとしてパソコンで扱えるようになって10年以上がたち、書体数も爆発的に増えました。またDTPの発展にともない、フォントのフォーマットも多様化してきました。フォントフォーマットには、TrueType、OCF、CID、NewCID、そしてOpen Typeがあります。この中で、OCFは最近のDTP環境において、もはや役目を終え、フォーマットの主流はCIDかOpen Typeになっています。

 一方、以前はDTPでの使用は、高解像度出力機で出力できないという理由で、御法度中の御法度だったTrueTypeは現在、PDFに埋め込むことを許可されているものならば出力できるので、気をつければ使用できるフォーマットとして残っています。
  CIDとOpen Typeの差は扱える文字数にあります。CIDは約8,000文字、Open Typeはスタンダードで約9,300(プロは約15,000~約20,000文字)です。また、出力も安定しているので、弊社では積極的に採用しています。

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